世界中には縁起が良いと言われる動物がたくさんいます。
ざっと検索しただけでも数十はいるのではないでしょうか。
何か新しいことを始めるとき、気持ちを切り替えたいときに お守りがわりに縁起の良い動物モチーフの置物や身に付けるアイテムを探してみてはいかがでしょうか。
今回は代表的な縁起の良い動物たちをご紹介します。
縁起の良い動物12選
縁起がいいと言われている動物は下記の12種類です。
これから1種類ずつご紹介します。
ハト【平和の象徴とされる鳥】
ハトは平和を象徴する鳥と言われています。
ハトが平和の象徴の鳥と言われている理由としては、旧約聖書の「ノアの方舟」でハトが大洪水の終わりを知らせたことがあるようです。
また、このイメージが広まったのはピカソが描いたハトのポスターと言われており、ピカソは幼少の頃よりハトに愛着を持っていたようです。
日本では神様の使いとして、神社の象徴や武士の家紋にもなっています。鎌倉の鶴岡八幡宮にはハトが描かれている額があり、戦の勝運を呼び寄せるとも言われています。
上記の理由から、ハトを見かけた時は良い知らせが届く前触れと考えて良いかもしれません。
そのように捉えて明るい気持ちで過ごしたいですね。
ネコ【商売繁盛以外にもご利益あり】
ネコと言えば商売繁盛でお馴染みですね。
招きネコは、左手をあげていると商売繁盛のご利益があると言われてますが、実は恋愛運も上がると言われています。ちなみに、右手は金運アップとも。
ネコは昔から、家のお米を食べるネズミを退治してくれたので、財産を守る・繁盛することから縁起がよい動物として可愛がられてきました。
また、夜でも目がよく見えるので、魔除けや幸運の象徴とされています。
欧米では黒ネコは不吉とされるイメージがありますが、国によって捉え方、諸説様々です。見かけた時はラッキー!と思える方が良い方に進むかもしれませんね。
イヌ【子宝、安産祈願の象徴】
犬は子宝、安産祈願の象徴とされています。平安時代の頃より、子犬をたくさん産む、また、病気をせずにすくすく育つことから縁起が良いと言われています。
出産の無事を祈願する「戌の日」は日本古来の伝統で、人がそれにあやかるために伝えられたならわしです
人との関係が深く、忠義心にあふれた逸話が多くあります。
昔話では「桃太郎」の鬼退治、「花咲かじいさん」は犬の恩返し、真面目で親しみやすいイメージは今も昔も人と一緒に歩んできた証です。
鶴【長寿と繁栄の象徴】
鶴といえば、長寿で縁起の良い動物として知られています。
中国では、仙人の世に住んでいる鳥として、また、遠くまで響く特徴のある鳴き声から、天まで声が届く鳥とされています。
また、鶴の夫婦は仲が良いことでも知られ、「夫婦円満」の象徴でもあります。結婚式でのご祝儀袋の水引など、お祝い事に鶴のモチーフが使われるのはそのためです。
鶴の恩返しの話のように、鶴の置物でも大切にするといずれ良いことが返ってくる気もしますね。
亀【長寿、金運や仕事運アップとも】
亀は鶴と同じく、「長寿の象徴」です。
「鶴は千年、亀は万年」と言われています。100年以上生きた亀もおり、長寿であることはもちろん、長寿である仙人の化身とも言われています。
長寿のほか、実は金運や仕事運アップのご利益もあるようです。金運は甲羅の形が昔のお金に似ていたことから、仕事運は海の潮を読み優雅に泳ぐことから、商売の流れを読むという由来なのだそうです。
昔話(浦島太郎)では、玉手箱を開けておじいさんとなる結末でしたが、一方では長寿の薬を手にした異なる物語もあるようです。亀の登場する逸話や伝説には長寿、不老不死の話題が多く出てきます。
猿【厄除け】
不幸や困難なことが去る。
猿は山の神の使いで、厄を払ってくれる動物であると古くから言われてきました。日光東照宮をはじめ、京都御所や日吉大社など全国の寺社などで祀られ飾られることからも縁起が良いことが分かります。
また、猿回しは馬を病気から守る祈祷の一つとして行われ、江戸時代には幕府専属の職業として発展しました。
猿回しはなかなか見る機会がありませんが、楽しみながらご利益もあるとなれば、ぜひ足を止めて見てみたいものですね。
たぬき【商売繁盛と8つのご利益】
飲食店の入口で見かけるたぬきの置物はお馴染みですね。
「たぬき=他を抜く」ということで商売繁盛のご利益があると言われています。
他を抜く=人より抜きんでるという意味合いから勝負事の願掛けにもおすすめです。また、たぬきは夫婦仲が良いことから「夫婦円満」にも良いそうです。
たぬきの置物は「八相縁起」といい、笠からしっぽまで8つのご利益があります。
- 笠(身をまもる)
- 目(正しく見る)
- 顔(笑顔)
- 徳利(人徳)
- 大福帳(信用)
- お腹(冷静さ、大胆さ)
- 金袋(金運)
- しっぽ(末広がり、何事も終わりは大きくしっかり)
信楽たぬきを見かけたら、8つのご利益を見つけてみてください。
イノシシ【子孫繁栄・無病息災の動物】
イノシシは「子孫繁栄」「厄払い」のご利益があると言われています。
子孫繁栄は子だくさんであること、そして、猪突猛進の言葉の通り、一直線に突き進む動きから、災いをも追い払うとも言われています。
秋の収穫祭の一つに亥の子がありますが、昔の中国ではイノシシを模した亥の子餅を食べ、子孫繁栄・無病息災を祈りました。
一回のお産で5〜6匹の子どもを産むイノシシ。可愛らしいうり坊の置物なんていかがでしょうか。
ネズミ【子宝の象徴で、財を蓄える】
ネズミは子宝の象徴で縁起の良い干支です。
一度にたくさんの子供を産むことからそのように言われています。
火事などの危険を察知し安全な場所へ移動することから予知能力があると言われ、ネズミの住む家は縁起が良いとされています。
当て字で寝ず身とも言われ、働き者で財を蓄える。また、福の神である大黒様の使いであることから、金運にも良いようです。
神話から親しまれるキャラクターまで。何かとネズミは愛される動物なんです。
ヘビ【金運、不老長寿・再生の象徴】
ヘビと言えば、皮を財布に入れるとお金が貯まると言われている通り、金運の縁起物とされています。
古代インドでは、ヘビは弁財天の使いと言われ、白蛇は弁財天の化身であると伝えられていることが理由です。
また、「不老長寿」の象徴ともされており、脱皮を繰り返し、長生きすることからそのように言われています。
他にも脱皮により再生という意味合いもあることから、救急車のヘビのマークにもなっています。
鯉【こいのぼりは出世・成長を願う】
鯉は中国からの言い伝えで、滝を登ることから出世の象徴とされています。
日本ではこの伝承から端午の節句にこいのぼりを飾り、子どもの出世や成長を願うならわしとなっています。
ちなみに滝を登った鯉は龍の姿となって天高く登ったようです。
また、鯉はその美しい姿から、泳ぐ宝石とも呼ばれており、幸運のシンボルにもなっています。
金の姿の鯉は金運アップとも言われますが、出世によって金運を掴みたいものですね。
龍【すべての運気アップ!?】
龍はこれまでご紹介の運気すべてにおいてアップする万能な存在ですが、中でも代表的なのが豊作、五穀豊穣でしょうか。
天に昇り、恵の雨を降らすというのが理由ですが、他にもその力強く天を舞う姿から「生命力」の象徴とも言われています。
龍のモチーフやあしらった物は多いと思います。とにかく運気を上げたいと思ったら、龍のアイテムはいかがでしょうか。
海外で縁起の良い動物6選
主に海外で縁起がいいと言われている代表的な動物は下記の6種類です。
どんな理由でどういったご利益があるか見ていきましょう。
フクロウ【ヨーロッパでは森の賢者でお馴染み】
フクロウは「森の賢者」と呼ばれ親しまれています。この呼び名はヨーロッパから来ており、中世を舞台とする映画でも長老のイメージで登場しますね。
日本では「福来郎=福が来る」「不苦労=苦労しない」という当て字から縁起が良いとされ、また、周囲をよく見渡すことができることから、「商売繁盛」や「学力向上」とも言われています。
夜でもよく見渡せるその目は、先見の明や未来を切り開く力があるとされ、正に賢者と呼ばれる所以でもあります。
ブタ【トントン拍子に物事がうまく進む】
ブタは世界中で愛され、幸運のシンボルとされています。
ドイツではクリスマスが終わると、街中でブタグッズを見かけるようになります。ブタと新しい年の幸運を運んでくると言われ、友人や家族とグッズを交換する風習があります。
ブタ言えば貯金箱のイメージがありますね。金運の象徴のほかに、子どもをたくさん産むことから子孫繁栄の縁起ものでもあります。
また、「トントン拍子に物事がうまく進む」語呂合わせもあります。
うさぎ【月=ツキの上でお餅つき】
うさぎといえば月の上で餅つきをしているイメージがあります。
月=ツキ、運が良くなるということで縁起が良いとされています。
ヨーロッパではうさぎの長い耳は良い知らせが入ってくる、また、アメリカでは「ラビットフット」と呼ばれ、飛躍のご利益があると言われています。
日本では古事記「因幡の白兎」の話から縁結びの象徴とも言われ、さらに子宝に恵まれる子孫繁栄の象徴とも言われます。
縁結びは特にピンクのうさぎが良いみたいですね。縁結びの神社ではうさぎのお守りやモチーフをよく見かけます。
カエル【子孫繁栄、雨をもたらす神の使い】
カエルと言えば、バリ島では神の使いとされていることで有名です。
ヨーロッパでも幸運のシンボルとされていますがその理由は何でしょうか。
雨が降る前に鳴く、豊作をもたらす神様の使いと言われていること、お金がカエル、無事にカエルということで「金運」や「交通安全」のご利益があると言われていることです。
また、たくさんの卵を産むことから「子宝に恵まれる」「子孫繁栄」の象徴と古くから親しまれています。
子どもの頃、無事帰るとしてカエルのお守りを持たれていた方も多いのではないでしょうか。
てんとう虫【結婚、幸運のシンボル】
てんとう虫はヨーロッパを中心に神様の虫と呼ばれています。
古くから、てんとう虫が体にとまると良いことがあると言われています。
女性の手にてんとう虫がとまると結婚が近いと言われていました。少々古いですが、結婚式でよく歌われた曲もてんとう虫が幸福のシンボルとされていたため定番曲となりました。
漢字では「天道虫」と書きますが、天に向かって羽ばたく姿から「幸運の象徴」「神の使い」とされています。
ハリネズミ【幸運をもたらす動物】
ハリネズミはヨーロッパでは幸福をもたらす動物とされています。身体中のハリに幸運を付け運んできてくれるとか。
日本では見かけることはまずありませんが、ヨーロッパでは庭で見かけると幸運に恵まれるとされています。大切な花や草木を虫から守ってくれるのが理由と言われています。
ペットや最近ではハリネズミに出会えるカフェもあるようです。その愛らしい姿から癒しのグッズも多いですね。
まとめ丨縁起の良い動物について
ここまで、日本や海外で縁起が良いとされる18種類の動物たちを紹介してきました。
国や地域によって縁起が良い動物は異なりますが、いずれも言い伝えや昔話など縁起が良いとされる由来が必ずあります。
縁起が良い動物の置物やグッズなどを身の回りに置くことでご利益があるとされていますので、運気を上げたい人はぜひ参考にしてみてください。
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